BLESSING

祝福当日。夜8時からだというのに着物メンバーは朝5時からフル活動でした。まずは男の子2人組を着せるはずだったんですけど5時になっても5時20分になっても来ない!なんだか連絡が行き届いてなかったらしく40分過ぎに来ました。ここでかなりの時間を食って、更に家紋の問題が出てきてお父さんが出てきてまたひと悶着あって大変でした。2人を着せて終了と思ったら、自分で着たメンバーが2人チェックを受けに来ました。しっかり着ているかと思ったら着方が間違っている。。。やっぱり皆にしっかり着て臨んで欲しいから手は抜けない。全部ほどいてやり直し。こんな事をしていたら、5時半からメイクをしてスタンバっている女の子達を担当していた先生からヘルプコール。さぁ大変と女の子達に振袖を着せに行きました。昼2時ごろまでノンストップで着付けをして、皆がリハーサルのためちょっと抜けた1時間で休息をとり残りの3時間また着付け。

やっぱり振袖はいいですねー。着物着たくなりました。今回先生達は終始着物で、あの12時間以上のフライトも着物で来たっていうんだからすごい。今回まとめてくださった着物の先生は、2001年の国連で行われた祝福式の時も40人近くの着物を着せ付けるスタッフの中心で動いていらっしゃったビックな方でした。70を超えているとは思えないほどの若さで、みっちりしごいていただきました。とても貴重な生きた授業だったし、勉強になりました。もう一人の先生はヘアメイクを中心にして下さったんですけど(ヘアメ専門じゃないんですけど人がいないので)、髪飾りをわざわざ手作りして来られたすごい方です。しかも私が夜中寝てる間もせっせと髪飾り作っていらっしゃいました。『つまみ細工』といって、私も一度やってみたいと思ってる細工があるんですけど、それを作っていて感動です。写真撮りまくりでした(笑)。他にも造花をくっつけたりと色々と工夫を凝らしていてすごい腕です。実は私の胸についていたブローチも出かけ5分前に「なんか寂しいわね」って事で作ってくださった物です。

祝福式はニューヨーカーホテルで行われました(多分)。私の知識不足のため、どこの国かわからない服もありましたが、それぞれの伝統衣装での式はとても良かったと思います。それぞれの国を代表して、伝統の衣装を着て、国を誇る素敵な姿でした。韓国、アメリカ、日本、スペイン、ドイツ、イタリア、モンゴル、カナダ、ブラジル、チュニジア。。。様々な国が集まって受ける祝福。国を越えて受ける祝福はまさに世界を一つにする架け橋になることでしょう。今回は国際カップルが多かったように思います。神様の下に一家族、それが平和への近道であること。私も頑張っていかなければですね。

今回自分の出来ることが役に立つという事が立証できたこと一番嬉しく思います。自分が今後どの道に進むのか未だに決めていないこの中途半端な私に、一筋の光が指し示されたかのようでした。ただ好きで始めた着物。それが一体何の役に立つとか考えずにがむしゃらにやっていました。服飾の大学に入る前の修練会の進路相談で「あまり服飾は摂理には貢献できないね」と言われて落ち込んでいた私に、もう一人の方が「服飾だって貢献できる。お母様が着てるものを作る人が2世だったらどんなに嬉しいだろうか。着物とか着せるのも2世だったらどんなにいいだろうか。服飾だってたくさん貢献できるんだよ」と言って下さった事を今でも覚えています。自分の専門分野を伸ばし、色んな方面から支える事が出来る事を改めて実感しました。

今回本当に導かれてアメリカに行き、貴重な体験をして、恩恵を与らせていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして今回祝福を受けた皆さん、本当におめでとうございます☆